キャラバンの目的とバリ島での日本人の貢献について
私たちが日本式のこども園をバリ島に出すこと原動力になったのは、
この国の教育にまだまだ多くの課題があったからです。
昔はバナナの葉でご飯を包み、食べ終われば横に捨て、土に返る。
古来より、勤勉で素朴で信心深いバリの人たちは、幸せな生活を送っていました。
ところが、そんな人々にプラスチックが持ち込まれました。
美しい宝であるビーチは、現在ゴミ問題に揺れています。そんな状況を変えるのは
遠回りに見えて幼児教育の力であるはずです。
ところが、現在の教育は、足し算引き算を無理やり詰め込み、
できなければ体罰を伴い叱られるような教育です。遊びが集団で発展することはなく、
こども園の設備も汚い。それでも子どもたちは与えられた環境の中で
なんとか楽しみを見つけようと努力しています。
これって、私たちができることがたくさんあるのではないでしょうか?
難しいことはさておき、自由と規律をきちんと両立させ、清潔な環境の中で
安心して過ごす。そんな最低限のことを成し遂げることにも、多くの力が必要です。
私たちの園の先生たちは、とても真面目で優しい心を持っています。
そして日本人が忘れてしまった大切な事をたくさん知っています。
ところが他方で、日本人から見るとまだまだ「あれ?」と思うことがたくさんあります。
どうかそんな彼女たちと友情を深めながら、子どもたちの未来を彩っていただければと
願っております。